米国株投資を始める前に身につけておきたい基礎知識まとめ

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最近話題の米国株投資を始めたいけど、何から調べたらいいか分からない。

こんにちは、カナスケです。

今回はこれから投資を始めようと思っている方や米国株に興味を持っている方に向けて、アメリカの市場についての基礎知識や注意すべき点などをまとめました。

何も知らない状態から始めようとする前にキホンのキを知って、徐々に投資に慣れていきましょう。

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日本株と米国株の大きな違い

日本とアメリカでは株取引の制度にいくつか違いがあります。
代表的なものを表で比較してみました。

項目日本株米国株
銘柄コード数字アルファベット
値幅制限ありなし
取引時間
(日本時間)
9時〜15時23時半〜翌6時
(サマータイムは1時間早い)
売買単位100株1株
配当回数
(主流)
年1、2回年4回

日本企業の銘柄コードは「ソフトバンクグループ(9984)」のように数字のみであるのに対し、アメリカでは「アップル(AAPL)」のようにアルファベットで表現されています。

値幅制限とは、一日の売買における値動きの幅を、前日の終値又は最終気配値段などを基準として一定に制限することです。
東証はこの制限を行なっているのに対し、アメリカの市場ではこのような制限がないという特徴があります。

また全ての企業に言えることではないですが、日本株は年間配当回数が1、2回である企業が多いのに対し、アメリカの企業では年4回配当を出すところが多いです。
株主への還元を重視する企業が多く、高配当な銘柄が目立ちます。
毎年連続増配しているような企業もありますので、そのような銘柄を狙って安定的なインカムゲインを狙うことができます。

米国株を買うために準備しなければいけない金額

日本株は100株が最低購入単位なので、単純に株価×100倍の金額を用意しなければいけません。
しかし、米国株の場合は1株から購入することができます。

売買金額の例 ※株価は2021/9/17の終値
  • ソフトバンクグループ(日本):株価 6,661円 × 100株 = 最低購入金額 666,100
  • アップル(アメリカ):株価 146.06ドル × 1株 = 最低購入金額 約16,066円

ソフトバンクグループは70万円準備して初めて購入できます。
このように、日本株の場合は数十万〜数百万円を用意しないと購入ができないのです。
投資初心者には購入するハードルが高いですね。

ですが時価総額世界No.1企業であるアメリカのアップルの株は2万円も用意すれば購入できるのです。
売買単元が1株であるがゆえに始めやすさもある点が特徴です。

ちなみに、ドルを持っていなくても日本円で購入することが可能です。
ただし後述しますが、為替リスクには注意が必要です。

米国株の取引時間

最初の表で米国市場の取引時間が日本時間の真夜中であることをお伝えしました。
じゃあ米国株は夜中にしか買えないの?と思うかもしれませんが、必ず夜中でないと購入の注文ができないわけではありません。

証券会社によって異なる場合もありますが、
注文自体は24時間受け付けているところが多いです。

もちろんリアルタイムな取引は市場が空いているときにしか行えないのですが、米国市場が閉まっている時間に出した注文は翌営業日の市場が空いたと同時に注文が受け付けられる形になります。

そのため、注文日=約定日とはならない点にご注意ください。

米国株購入にあたって注意しておくこと

  1. 円貨決済時の為替手数料(為替スプレッド)
  2. 米国内で支払う税金
  3. 為替リスク

円貨決済時の為替手数料(スプレッド)

日本円で購入する際は、その時の為替レートに合わせてドルに両替された後に購入となります。
その両替時に為替レートに上乗せされる(売り注文時には引かれる)のが為替手数料(スプレッド)です。

代表的なネット証券の為替手数料(スプレッド)を比較しました。

証券会社買いスプレッド売りスプレッド
SBI証券0.25円0.25円
楽天証券0.25円0.25円
マネックス証券0円0.25円

25銭が一般的なようですが、マネックス証券は買い注文の為替手数料が0円となっています。
時期によって見直しを行なっているようですが、スプレッドの観点ではマネックス証券が一歩リードですね。

為替リスク

円貨決済に利用する為替レートは、常に変動しています。
その為購入時と売却時の株価が上昇していたとしても、売却時のドル円が購入時よりも円高になっていれば損をしてしまうことがあります。

為替リスクの例(1株購入、スプレッド考慮なし)

■購入時
 株価 1,000ドル × レート 110.00円 = 110,000円
■売却時
 株価 1,050ドル × レート 100.00円 = 105,000円

株価は50ドル上がっているのに、円高になったことで5,000円の損という結果に!

株価とともに為替レートにも気をつける必要があるので注意しましょう。

米国内で支払う税金

米国株の売却時に生じる譲渡所得に対しては日本での課税のみですが、配当金に関連する税金は米国内と日本で二重課税されます。
配当所得に対しての課税率は、米国10%、日本20.315%となっており、合計で約30%が配当金額から引かれてしまうことになっています。

ただし、確定申告で「外国税額控除」を適用すれば、米国での課税分を所得税や住民税から差し引くことができます。

ちなみにNISA口座で購入した株の配当については日本では非課税となるので、米国での10%のみ適用されます。
NISA利用の場合、「外国税額控除」を適用することはできませんのでご注意ください。

米国株投資初心者におすすめの証券会社

一番のおすすめは「PayPay証券」です。
最大の特徴は日本株米国株ともに売買単位に関係なく1,000円から購入できるという点にあります。

指値、成行などの複雑な注文方法の選択がなく、注文時のレートで購入するというシンプルな仕組みです。
PayPayなのでソフトバンクグループですし、みずほ証券の後ろ盾もあり信頼性の高い証券会社です。

最初なのでとにかく少額から勉強を始めたい方や、特定の業界の株を複数購入して動向を見たい方などに最適です。
(筆者もPayPay証券でGAFA株を購入して値動きを毎日チェックしています)

口座の開設は以下のボタンからネットのみで簡単にできます。

PayPay証券が運用を行なっている「PayPayボーナス運用」についても記事を書いてるので、合わせてご覧ください。

おわりに

この記事に挙げてきた内容は起訴中の基礎と言える部分です。
これらの基礎を理解した上で、いざどんな銘柄を選ぶか、というスタートラインに立てるようになります。

基礎を固めて、まずは少額から米国株投資を始めてみましょう。